リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を科学的に議論する国土交通省主催の専門家会議が議論を本格化させる中、会議の公開の在り方を巡って県が同省への反発を強めている。同省が一般の人の傍聴を認めず、県が事前に約束したとする「全面公開」に応じていない上、議事録は匿名にする方針を発表したためだ。流域の利水者からも批判の声が上がり始めた。
「県民、関心を持っている人に分かりやすくというのが、会議の役割だ。そのために設立された」。会議を担当する同省鉄道局の江口秀二技術審議官は4月下旬の初会合後の記者会見で断言した。
ところが、4月27日と5月15日にオンライン形式で開かれた2回の会議は、インターネットでの傍聴を流域市町や県の担当者、報道関係者らに限定した。同省は、原子力規制委員会のように動画投稿サイトで全国配信するのは技術的に可能だとするが、5月13日に発表した公表方針で報道関係者の傍聴や議事録の速やかな開示で「全面公開」の要件は満たすと説明した。
■発言者分からず
しかし、ネット傍聴で見られる映像はカメラを固定して撮影され、音声も不鮮明なために傍聴者が発言している人を特定するのが難しい状況だった。
15日の会議の後、同省は報道機関から問い合わせがあれば、発言者名を伝えるとしたが「速やかに開示する」とした議事録は1週間たった22日時点でも公表されず、会議の詳しい内容を報じられない状態が続く。透明性が確保されているとは言い難い状況だ。
■「間違いを犯す」
ネットの全国配信を認めない理由を、同省は委員が非難や中傷を受ける懸念を示したためとする。会議の座長を務める福岡捷二中央大教授は「議論の場では間違いを犯す。言わなければ良かったが言ってしまうことがある」と説明する。
だが、利水団体関係者の1人は、ネット上で利水者が誤った情報に基づき「リニア建設を邪魔している」などと誹謗(ひぼう)中傷されている現状から「ネット配信で全国に会議の内容が伝われば誤解が解ける」と指摘する。地下水を使っている焼津市の男性は傍聴できないことに「議論が全く見えない。関係者が傍聴できるように流域で会議を開いてほしい」と求めた。
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May 25, 2020 at 05:52AM
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国交省会議、透明性どこ? リニア水問題、ネット一般傍聴認めず|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞
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