台風15号の影響による千葉県の大規模停電は、23日で発生から2週間になる。停電が続いているのは約2300軒(22日午後10時現在)で、ピーク時(約64万1000軒)の1%以下になった。ただ、県内では停電が解消したとされる地区で電気がつかないケースが頻発。電柱から住宅に延びる引き込み線の損傷などが原因で、東京電力も詳細を把握しきれず対応に追われている。
東電の発表で、19日に町全域で停電が解消したとされた多古町。町役場にはその後、「家の電気がまだつかない」とする町民からの問い合わせが20日までに43件寄せられた。
21日に解消が発表された山武市の山間部に住む男性(47)宅でも停電が続く。男性は自家発電機での生活を余儀なくされており、「うちの復旧は忘れられているのか」と憤る。
電気は変電所や電柱に設置された変圧器で少しずつ電圧を下げながら、家庭に送られる。東電は台風の影響で損傷した高圧線の復旧を終え、通電したことを監視システムで確認すれば、その地区の停電が解消したと発表している。
だが、低圧線や引き込み線には監視システムがないため、損傷や不具合で停電が続いていても、東電は確認することができない。「隠れ停電」とも呼ばれ、東電にも利用者からの問い合わせが相次いでいるという。
東電は実態を把握するため、県内各自治体の災害対策本部に社員を派遣。千葉市では22日午前6時現在、98軒で停電が続いていることがわかった。一方、寄せられた情報をもとに復旧にあたっているが、「数が多く、作業が追いついていない」(東電)という。問い合わせはフリーダイヤル(0120・995・007)へ。
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2019-09-22 11:47:00Z
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190922-00050164-yom-soci
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