“契約金”は、まさかの2430万円――。参院選で1議席を獲得した「NHKから国民を守る党」(N国党)を率いる参院議員の立花孝志代表(51)が29日、「戦争発言」で日本維新の会を除名された丸山穂高氏(35)と会談。丸山氏が同党入りすることが決まった。批判が集まる合流劇の水面下では双方の様々な思惑がうごめく。さらに30日には元大臣で無所属の渡辺喜美参院議員(67)が会派を組む予定で、N国党のスカウト作戦はどこまで広がるのかに注目が集まっている。
全会一致で糾弾決議がなされていた丸山氏に、よもやの晴れ舞台だ。
参院選前から立花氏にN国党への入党を要請され、25日の初会談を経て、迎えたこの日。最終会談を前に、丸山氏はツイッターで「【速報】NHKに不満よな。丸山、動きます」とN国党入りを自ら表明した。
立花氏は「ドラフト会議やFAとかで希望選手を獲得した監督のような気分」と満面の笑みを浮かべた。入党への条件は破格だった。
まず、奔放な言動で物議を醸した丸山氏に“縛り”を一切つけない。丸山氏は「『NHKをぶっ壊す』『スクランブル放送を実現する』以外は採決も発言も行動も一切、拘束はない。自由にやっていただいていいということで合意した」と話す。
N国党はNHKのスクランブル化の“ワンイシュー(政策が一つ)”だけで、他の政策意思決定は党員の多数決による直接民主主義制を採用する方針だが「さすがに東大卒で小選挙区で3期当選されていてポテンシャルが高い」(立花氏)と、ベタ褒めする丸山氏にはフリーハンドを与えた格好だ。
さらに金銭面での待遇がすごい。N国党は参院選で国会議員1人、選挙区で得票率2%を上回ったことで、国政政党として認められ、今後6年間、国会議員がゼロにならない限り、参院選の結果にあてはめると年間約5900万円の政党交付金が支払われる。
さらに、政党交付金は議員数に応じて、支払われる枠があり、立花氏によると1人議員が増えれば単純計算で約2430万円が上積みされる。一般的に政党交付金は党の運営費に充てられるが、丸山氏には入党する代わりに「NHKからの被害者救済に使ってもらえればいい」(立花氏)と、約2430万円を丸々渡すという。
丸山氏は衆院議員として、年間約2100万円の歳費、文書通信交通費で年約1200万円が支給されているが、ここに約2430万円が加わり“年俸6000万円プレーヤー”となる。
ここまで丸山氏を異例の待遇で迎え入れたのは国会における“数の論理”でしかない。「全国会議員710人分の1より、710人分の2になるのは全く意味が違う。すごいやりやすくなる」(立花氏)。議員の数が5人になれば、NHKの「日曜討論」に出演し、NHK問題を訴えることもできる。
もちろん丸山氏をN国党の“FA1号”で迎え入れたことには、反発も大きい。共同記者会見に臨んだ丸山氏には再三、「(北方領土の)元島民へのおわびは」「糾弾決議をどう受け止めているのか」との質問が飛ぶなど、議員としての資質が問われた。
それでも、立花氏は「いろいろ批判があるのは承知している。ただ、犯罪をしたワケではない議員を同じ議員が辞めろというのは三権分立から考えた時、とても危険」と議員の出所進退は自身で決断すべきであると強調。そのため、秘書暴行問題で自民党を離党秒読みとなっている石崎徹衆院議員(35)にも立花氏はためらいなく声をかけている。
N国党は立花氏が代表で他の役職は未定。丸山氏は「何かこのポストをやらせてくれというのはない」と言うものの、事実上、衆院でのN国党“幹事長”に就任したようなものだ。
この日、N国党は埼玉県知事選の候補者擁立を発表したように、党勢拡大のために首長選や地方選に積極的に打って出ており、丸山氏は「候補者も見たい」と教育・スカウト担当にもなる。
「(私も)毒なんですが、立花代表も十分毒で、混ぜて劇薬にして、変えなければいけない部分に突っ込む薬にしたい。NHKの病魔を退治する」(丸山氏)
世間の批判にびくともしない、とんでもない“最恐タッグ”が誕生した。
2019-07-30 07:25:00Z
https://news.livedoor.com/article/detail/16853400/
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