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記述問題の解答、わかりやすく書く工夫は? かかり受けと接続に注意(朝日新聞EduA) - Yahoo!ニュース

首都圏のほぼすべての国私立中学の入試問題で、記述問題が出題されるようになりました。記述問題を出題する側のメリットとして、文章を読み取る力に加えて、文を書く力も試せることがあります。受験生の力量がよりはっきりと表れますから、書く力を鍛えて、実力をアピールしたいものです。採点者に伝わりやすい文章を書くために、覚えておきたいことをご紹介します。

記述問題のパターンには、「本文の内容について答えさせるもの」と、「自分の経験、意見、考えを述べさせる作文型のもの」があり、よく出題されるのは前者です。解答字数は31~60字が最も多く、2020年度の入試では記述問題の総問数の43%がこの範囲で答えさせる問題でした(四谷大塚調べ)。

そこで、ここでは、「本文の内容について31~60字で書かせる」記述問題の解答を作成するときに気をつけるポイントを説明します。

記述問題の解答は、素材文を読んでいない人にも意味が通じるように書くというのが原則です。

(1) 主語と述語の対応を意識する

主語と、それに対応する述語を意識せずに書き進めてしまうと、文がねじれたり、述語が抜けたりといった失敗がよく起きます。生徒たちが解くようすを見ていると、とりあえず、主語から書き始めようとすることが多いようです。

問題1を見てください。「性格は」の述語が「人だ」になってしまっています。読んだ瞬間に「おや? 『性格』=『人』ではないからおかしいな」と違和感を覚えてほしいところです。主語を「彼は」にすると意味が通るようになります。

(2) 主語、述語は近づけるとわかりやすい文になる

「ぼくがお母さんが~」のように主語を連ねてしまい、それぞれに対応する述語がわかりにくくなってしまっている答案もよく見かけます。問2を見てください。少し極端な例文ですが、主語と述語をできるだけ近づけることで、意味が通るようになります。

この問題を解かせると、「わたしは」から書き出してしまうお子さんが少なくありません。主語と述語は近づけるという原則を守りながら、四つの主語と述語の組み合わせをどのように並びかえると内容が通じやすくなるか、考えましょう。

(3)修飾語と被修飾語も、対応を意識し、近づけるとわかりやすい文になる。

修飾語と被修飾語も、対応を意識して、近づけた方がわかりやすくなりますが、次のようなことにも注意をはらいましょう。

ひとつの言葉にいくつかの修飾語(部)がかかる場合には、誤解されないように順番を工夫する必要があります。複数の文節でできた長い修飾部は先に書くといいでしょう。

問題3を見てください。「赤い/服を/着せられた」は3文節からなる修飾部ですが、このような長いものを先に書くとわかりやすくなります。「白い」「かわいい」が前にあると、直後の連文節(「「赤い服を着せられた」」)にかかるように見えてしまうからです。

このように、言葉のかかり受けを意識し、語順を整理することで文はわかりやすくなります。100字レベルに字数が増えた記述解答においても、同様に注意をしながら書くとよいでしょう。

ただし、盛り込む内容が増えてより複雑な文を書かなければならない場合、接続の仕方にも注意をはらう必要がでてきます。接続方法については、特に次の点に気をつけるとよいでしょう。

(4) 安易に順接で接続しない。逆接を繰り返さない。

子どもたちがよくやってしまいがちなのが、因果関係が成立していないのに「~から、ので、ため」という順接関係にしてしまうパターンです。

たとえば、「米づくりは九州北部に伝えられたため、弥生時代中頃には東北地方にまで広がっていった。」という文章は、「米作りは九州北部に伝えられ、弥生時代中頃には~」が正確な表現です。十分に考えずに順接にしないよう注意しましょう。

また、逆接の関係は正しく理解できていても、「Aだが、Bだが、Cだ。」のように、1文の中で逆接を繰り返してしまうことがよくあります。内容が何度もひっくりかえされるので、とてもわかりにくくなります。こういう場合は、無理に1文でつなげずに、2文に分けた方が読みやすくなります。

このほかにも、文をわかりやすくするために、読点を適切に打つ工夫も大切です。

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May 11, 2020 at 09:51AM
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