米議会予算局(CBO)は先週、新型コロナウイルス感染拡大対策として3月に成立した景気刺激法について、連邦政府にとっての実際のコストは1兆8000億ドル(約194兆円)と、当初想定の2兆2000億ドルを下回るとの 推計を示した。
一見したところ、これは朗報のように受け止められるかもしれないが、それほど安心できるものではないとエコノミストの一部は指摘する。新型コロナ感染拡大の衝撃を比較的無傷で米経済が生き残るのに必要とするかもしれない支援について、政府が十分に提供していないことになるかもしれないからだ。
元CBO局長で、現在はアメリカン・アクション・フォーラムのプレジデント、ダグラス・ホルツイーキン氏は「予算の観点からは良いニュースであるように見えるかもしれないが、経済的大惨事を回避するというもっと大きな視点からは問題だ」と語った。

CBOの推計と当初想定との差額は、企業や州・地方政府向けに連邦準備制度理事会(FRB)が打ち出した融資ファシリティーに関する判断に帰着する。CBOはFRBからの情報などを基に、包括的な救済策に基づく融資プログラムは、財政赤字拡大につながらないとの算出結果をまとめた。
FRBは高リスクの借り手の参加を退けることで、融資ファシリティーの損失を避け、財政赤字を増やさずに済むかもしれない。だが、その結果、経営状態が一段と深刻な企業が取り残され、米経済全体に危険をもたらすことになりかねない。
ブッシュ(子)元政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、現在は米コロンビア大学経営大学院のグレン・ハバード教授は、「損失を出すことへの懸念があるが、率直に言って私にはそれが理解できない」と指摘。「金銭を失わない方法は、融資を全く行わないか、必要としていない人にだけ融資すること」だからだと説明した。
批判の中核は、現在のような経済的緊急時においては、自身に落ち度がないのに窮地に陥った借り手への支援を惜しむよりも、あえて融資を行って損失を出す法が得策だという議論だ。
ハバード教授は損失を被らない仕組みについて、「素晴らしい戦略ではあるが、危機時に有効だとは考えられない」と話した。
原題:
Good Budget News on Fed Programs May Be Bad News for the Economy(抜粋)
"問題" - Google ニュース
April 22, 2020 at 04:00PM
https://ift.tt/2yvnyb8
一見朗報、実際は問題か-米CBOがまとめた景気刺激法のコスト推計 - ブルームバーグ
"問題" - Google ニュース
https://ift.tt/2rQt6to
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "一見朗報、実際は問題か-米CBOがまとめた景気刺激法のコスト推計 - ブルームバーグ"
Post a Comment