カナダ銀行（中央銀行）の次期総裁ティフ・マックレム氏は、新型コロナウイルス危機からの経済の回復途上で、物価上昇と成長の停滞に同時に見舞われることになりそうだ。 ローゼンバーグ・リサーチ・アンド・アソシエーツの創業者でエコノミストのデービッド・ローゼンバーグ氏が25日、ＢＮＮブルームバーグテレビジョンとのインタビューで指摘した。
ローゼンバーグ氏は景気低迷にもかかわらず、消費者が再び買い物を楽しむようになり生産コストが上昇し物価が上がる状況、すなわちスタグフレーションとして知られる組み合わせが起きると予測。「ある種のミニスタグフレーションの形に結局なるだろう。その期間は今後２、３年を越えると思う。マックレム氏が対処しなければならない問題だ」と語った。
マックレム氏は、ポロズ現総裁の任期満了に伴い、６月３日にカナダ銀行総裁に就任する。
カナダ中銀、次期総裁にマックレム氏指名－金融危機当時の上級副総裁
ローゼンバーグ氏は、新型コロナ流行に伴うサプライチェーンの国内回帰の動きや生産性低下などがコスト上昇を招き、インフレにつながると予想。景気が弱く、失業率が高い状況では、極めて緩和的な政策維持を求める圧力にさらされるため、中銀は「やや難しい立場」に置かれると分析した。
原題： New Bank of Canada Governor Faces Stagflation, Rosenberg Says（抜粋）
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May 26, 2020 at 01:36PM
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カナダ中銀次期総裁、スタグフレーションに直面へ－ローゼンバーグ氏 - ブルームバーグ
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