通常なら米西海岸に向かうカナダ産とアラスカ産の石油が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に需要がほぼ回復した中国に市場を見いだしている。
ブルームバーグが集計したデータによると、アラスカ産石油を積載したタンカー、ソフィアが週末に中国山東省青島に向けて同州のバルディーズを出港した。アラスカ産石油積載タンカーが青島に向かったのはここ1カ月弱で2隻目。これとほぼ同じ時期にマリア・プリンセスが青島に向けてバンクーバーを出港。カナダのブリティッシュコロンビア州から今年に入って中国に向かった石油タンカーとして少なくとも3隻目となる。
アラスカ産とカナダ産の石油の大部分は、通常はワシントン州ないしカリフォルニア州のいずれかの精製所に供給される。
しかし、米西海岸のロックダウン(都市封鎖)で石油消費が落ち込み、こうした石油の流れが中断。対照的に新型コロナ感染拡大に最初に見舞われた中国では経済活動の再開がより進んでいる。
中国での需要は2月に20%近く減少したが、その後、工場が再開され、公共交通機関の利用を避けて自動車通勤する動きが広がる中で燃料消費は回復。石油需要は現在、 ほぼ回復したと事情に詳しい複数の関係者は話した。
原題: Chinese Revival Draws Shipments of Alaskan, Canadian Oil (1) (抜粋)
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May 21, 2020 at 08:57AM
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中国石油需要ほぼ回復、アラスカとカナダから石油タンカーが週末出港 - ブルームバーグ
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