日本郵政の増田寛也社長が報道各社のインタビューに応じ、かんぽ生命の問題で失った信頼の回復に力を尽くす考えを示しました。また、収益力の向上を目的とした郵便局の統廃合などの効率化を進める考えはないとしました。
先月、日本郵政の社長に就任した増田寛也氏は10日、報道各社のインタビューに応じました。
この中で、かんぽ生命の保険の不適切な販売の問題で新たに６万人を対象に詳しい調査を進めることについて、「疑問がある契約の調査を早期に進め、関係者の処分や顧客の経済的な損失をなくしていくことが必要だ。取り組みを一つ一つ丁寧にやって信頼回復を早期に果たしたい」と述べ、全容の解明と信頼回復に努める考えを強調しました。
一方、収益環境が厳しい郵便事業をゆうちょ銀行とかんぽ生命が支える今のグループ構造については、「金融２社からの手数料収入が郵便を支える大きな柱であることは変えがたいが、多角化を図る必要がある。日本郵政としては不動産事業をもっと増やしていきたいし、企業買収などの戦略も練っていきたい」と述べました。
また、民営化を進めるうえで欠かせない収益力の向上のために、郵便局の統廃合を考えるかどうか問われたのに対して増田社長は、「人口減少で店舗をどうするというのは論点になりうるが、今の時点で考えておらず、今のネットワークを前提に内容を見直していく」として、今の郵便局網を維持する考えを示しました。
そのうえで、「地域の住民から見て郵便局にどういうサービスを期待しているのか考え、例えば日常の買い物に困っているというニーズがあるならどこかと提携して郵便局で物販をやっていくということも考えられる」と述べ、人口減少が進む中での郵便局の活用のしかたを検討していく考えを示しました。
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February 11, 2020 at 05:25AM
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かんぽ生命問題「信頼回復 早期に」日本郵政 増田寛也社長 - NHK NEWS WEB
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