27日午後10時25分ごろ、大阪市西区土佐堀の阪神高速道路池田線の下り線で、逆走してきた男性3人が乗った軽乗用車と、20代夫婦の乗用車が正面衝突した。軽乗用車の会社員大下啓太さん(27=大阪府豊中市)と、会社員嵯峨山圭司さん(50=同府箕面市)が病院に運ばれたが死亡した。

府警高速隊によると、乗用車のドライブレコーダーには軽乗用車が3車線の中央をスピードを緩めず逆走してくる様子が写っていた。高速隊は近くの高速出口から入った可能性もあるとみて捜査。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で、運転していた豊中市南桜塚の男性会社員(31)から事情を聴く。脚に重傷を負ったが、命に別条はない。軽乗用車の3人は引っ越し会社の同僚。

乗用車は兵庫県豊岡市但東町後の男性(28)が運転しており、胸を強く打ち重傷。同乗の妻(29)は軽傷だった。

現場は左カーブの3車線で、車2台は中央の車線で正面衝突した。軽乗用車は運転手の男性が車内から自力で脱出できないほど大破していた。(共同)