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一瞬でがれきに 一夜明け被害次々 千葉大雨 - 毎日新聞 - 毎日新聞

一瞬でがれきに 一夜明け被害次々 千葉大雨 - 毎日新聞 - 毎日新聞

土砂崩れにより倒壊した住宅=千葉市緑区誉田町で2019年10月26日午前9時21分、本社ヘリから喜屋武真之介撮影

 記録的な大雨に襲われた千葉県は一夜明けた26日、犠牲者が新たに確認されるなど被害が次々と明らかになった。土砂崩れなどの現場では必死の救助・捜索活動が続き、9月の台風15号、2週間前の台風19号と被災が相次いでいるため、住民らの表情には疲労感がにじんだ。

土砂崩れ、がれき撤去続く

土砂崩れに巻き込まれた2棟の民家。26日もがれきの撤去作業が続いた=千葉市緑区誉田町で2019年10月26日午前9時ごろ、加藤昌平撮影

 民家2棟が土砂崩れに巻き込まれ、うち1棟に住む60代と40代の女性が死亡した千葉市緑区誉田町では26日もがれきの撤去作業が続いた。近くの住民からは「信じられない」と悲しむ声が上がった。

 現場は千葉市と市原市の境に位置し、閑静な住宅街が広がる。大雨が降った25日午後1時15分ごろ、アスファルトの小高い崖の一角が崩れた。近くに住む女性(71)は自宅で家事をしているときに、夫に「電線が揺れている」と告げられた。

 家を出て、様子を見に行くと、崖に面していた2階建て民家が道路に流され、1階部分は木や土砂に覆われて見えなくなっていた。女性は「びっくりした。この辺りは地盤が弱いのではないか」と不安そうに話した。

 近くに住む加藤あきさん(80)は「家の前でたくさんの花を育てていた。(60代の女性は)よくランの花を持ってきてくれて、優しい感じの方だった。亡くなったなんて信じられない」と語った。【加藤昌平】

長柄町「過去にない浸水」

 千葉県中部の長柄(ながら)町は浸水被害が激しく、2人の死亡が確認された。

 地元住民などによると、25日午前11時ごろから氾濫した一宮川の水が町中心部を走る県道13号に流入。同町立鳥付近では、水位が車のタイヤを覆うほどになり、走行ができなくなったため、ドライバーが車を置いて近隣の民家などに避難した。

一宮川が氾濫し、県道13号の歩道の柵には流されたとみられる雑草やゴミが絡まっていた=千葉県長柄町で2019年10月26日午前9時4分、近藤卓資撮影

 近くの会社員、船越博之さん(59)宅には4人が避難。船越さんは「自宅の床上30センチまで浸水し、冷蔵庫にも水が入った。約30年住んでいるが、ここまで水がきたのは初めて」と話した。軽乗用車が流されるのも目撃したという。町役場に隣接する福祉センターには、25日夜に約130人が避難していたが、26日朝になり自宅に戻った。【近藤卓資】

成田空港3000人が一夜

 成田空港(千葉県成田市)では、交通機関の乱れや欠航の影響を受け、旅客約3000人がターミナルビル内で一夜を明かした。旅客は疲れた表情をみせ、段ボール箱を床や椅子の上に敷いて寝転がったり、配られた寝袋に入ったりして仮眠をとった。

ターミナルビルで一夜を明かす旅客=成田空港で2019年10月26日午前1時42分、中村宰和撮影

 ガーナから丸1日かけて25日午後8時過ぎに到着した会社員のイブラヒム・アルビラさん(43)は「電車に乗れなくて困った。名古屋で待っている家族に早く会いたい」と話した。インドネシア在住で一時帰国していた日本人女性(45)は「天候だから仕方ないけれど、欠航になった出発便の代わりの便を予約しようと航空会社のコールセンターに電話しても全くつながらない。早く出発便を確保したい」と疲れ切っていた。

 出発28便と到着20便が欠航し、大幅に遅延する便もあった。成田国際空港会社は運用時間を3時間延長し、26日午前1時26分に最後の便が出発した。【中村宰和】

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2019-10-26 02:33:00Z
https://mainichi.jp/articles/20191026/k00/00m/040/118000c

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