2019年10月22日13時46分
天皇陛下の即位の礼の中心儀式「即位礼正殿の儀」が22日午後、皇居・宮殿「松の間」で国の儀式として行われた。陛下は高御座(たかみくら)に上って即位を国内外に宣言し、「憲法にのっとり、象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられた。夜には宮殿で祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」が行われる。
正殿の儀には安倍晋三首相ら三権の長、180余りの国、二つの国際機関からの賓客約400人を含め、国内外から約2000人が参列した。
午後1時すぎ、天皇専用の装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を着た陛下が、皇位の証しとされる剣と璽(じ)などを持った侍従を従えて松の間に姿を見せ、後方の階段から高御座に登壇。続いて十二単(ひとえ)姿の皇后さまが御帳台(みちょうだい)に上った。
打楽器の「鉦(しょう)」の合図で参列者が立ち上がり、侍従と女官の手によってとばりが開くと、天皇、皇后両陛下が姿を現した。高御座の「案(あん)」と呼ばれる台の上には剣と璽、国璽(国の印)、御璽(天皇の印)が置かれた。参列者が「鼓(こ)」の合図で礼をし、えんび服姿の首相が陛下の前に進んで一礼した後、陛下がお言葉を読み上げた。
平成時の上皇さまのお言葉を踏襲しつつ「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら」などの文言を盛り込んだ。
続いて首相が「一同こぞって心からお慶(よろこ)び申し上げます」と即位を祝う寿詞(よごと)を述べ、後ろに下がって「ご即位を祝し、天皇陛下万歳」と発声。参列者も万歳三唱をした。
とばりが閉じられた後、鉦の合図で参列者が着席。陛下に続き皇后さまが松の間から退出し、約30分で儀式は終わった。
正殿の儀は、天皇を「象徴」と定めた現行憲法下では2度目。首相が陛下から約1.3メートル低い位置で万歳三唱をするなど、儀式の根幹部分は前例をほぼ踏襲した。
2019-10-22 04:46:00Z
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102200339&g=soc
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