史上4校目の高校3冠を狙うAシードの報徳学園(兵庫)が、Bシードの天理(奈良)に快勝して、初の決勝に進んだ。

序盤からアタックの報徳学園、ディフェンスの天理の攻防となった。前半16分、FWとBK一体の連続攻撃から右に展開して、WTB長谷川諒(2年)が50メートル6秒0の快足を飛ばして先制トライ。一時相手ゴール直前まで攻めた天理だが、堅守を崩せなかった。終了間際には右へ回して、大外で待ち構えたNO8石橋チューカ(3年)がゴール右隅に飛び込んだ。

報徳学園リードの12-0で折り返した後半。天理は同11分、ドライビングモールから押し込んで1トライを返した。だが同21分、報徳学園も怒濤(どとう)のサイドアタックから、プロップ木谷光(3年)がトライを決めて、突き放した。

同30分、ロングパスを受けた長谷川が2本目のトライを奪い勝負を決めた。天理は同ロスタイム3分、意地の1トライを返したが、力及ばなかった。